二正面作戦 2012 1 29

 日本の自衛隊は、
米軍が中東と東アジアで二正面作戦の能力を維持できるか、
興味深く見ているでしょうが、
自衛隊も、二正面作戦を取らざるを得ない場合が、
出現する可能性を検討すべきです。
 ペルシャ湾(ホルムズ海峡)は海上自衛隊、
朝鮮半島は陸上自衛隊が主力となるでしょう。
 ペルシャ湾の海上自衛隊はわかるが、
「朝鮮半島の陸上自衛隊は、なぜか」と思ったでしょう。
 それは、朝鮮半島有事の際に、韓国にいる邦人保護の問題です。
その数が、数十人ならば、韓国軍や米軍に頼めるでしょうが、
邦人の数が、数千、数万人になると、
もはや邦人保護を韓国軍や米軍に頼める話ではありません。
陸上自衛隊が、韓国国内において邦人保護をするしかないでしょう。
この場合は、陸上自衛隊の大規模な出兵となるかもしれません。
 もちろん、このような混乱になる前に、
人民解放軍瀋陽軍区の精鋭部隊が38度線まで進出するかもしれません。
(中国軍は、ついでに済州島も取るでしょう。
済州島は、中国にとって価値ある島です)
 さて、中東も厳しいと思います。
中東での戦いは、通常でない兵器、
つまり、核兵器が使用される可能性があります。
 2012年1月28日の時事通信社のニュースには、
さらりと、「米軍は、地下貫通型爆弾バンカーバスターが、
イランの地下施設を破壊できないと結論付けた」というニュースが流れましたが、
これが意味することは、残る兵器は、核兵器しかないということかもしれません。
 もちろん、米軍は使わないでしょうが、イスラエルは、使うかもしれません。
イスラエルは、座して死を待つような国ではありません。

ペルシャ湾 2012 11 4
 将来、アメリカから、
「ペルシャ湾は、日本が自力で守れ」と言われる日が来るでしょう。
 現在、ペルシャ湾は、バーレーンに司令部を置く、
アメリカ第5艦隊(空母を含む)が守っていますが、
この体制が、いつまで維持できるか。
 アメリカは、いつの間にか、原油輸入の多様化を進め、
原油の中東への依存度は、かなり下がっています。
 やがて、アメリカは、中東なしでも、
原油も天然ガスも輸入先に困らないということになるでしょう。
さらに、今、アメリカは、シェールガスやシェールオイルで盛り上がっています。
 これは、もしかすると、禁断の果実を口にしたかもしれませんが、
いずれにせよ、アメリカの国内資源は有力です。
つまり、アメリカの中東への関心は下がっていくでしょう。
 問題は、アメリカの納税者の動向です。
「巨額の税金を使って、アメリカ第5艦隊を駐留させているが、
これは、税金の無駄遣いではないか」という声も出てくるかもしれません。
 そうなると、いったい、どこの国が、
ペルシャ湾の原油や天然ガスを最も利用しているのか。
つまり、最も恩恵を受けている国が、ペルシャ湾を守るべきではないかとなるでしょう。
その国とは、日本です。
 相変わらず、日本の政治家は、天下泰平の日々を過ごしているでしょうが、
本当に、のんびりしていていいのか。
 親米派の政治家は、「日米軍事同盟があるから大丈夫だ」と言うでしょうが、
はたして、それでアメリカの納税者を納得させることができるのか。
 世界は、刻々と変わりつつあるのです。
にもかかわらず、日本の政治家の頭は、終戦直後のままです。
























































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